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運用しているサーバで,Active Directoryのドメインサーバ間でのレプリケートができなくなっていた。しょうがないので,NETLOGONに保存されているLogonスクリプト に変更があった場合には,二つのサーバのファイルを更新していた。しかしそれではめんどうだし,エラーが発生しているまま放置しているのも気持ちが悪いの で,本気で直すことにした。
出入りのメンテナンス業者のエンジニアに聞いたところ,サーバを設置した後,ネットワーク機器の接続を変更した りした場合にそのようなことが起きることがあるという。サーバ間のレプリケートの接続設定は,2台目のドメインサーバが追加されたときに自動設定される。 そのごネットワーク機器の変更があると,相手先のサーバが見つからない状態になってしまうらしい。まずはその対策を施すことにした。
これはつまり,自動設定だった接続の設定を手動で設定し直してやるという作業。ここまで作業して帰宅し,翌日確認したが,レプリケートは失敗していた。
Server1の方にはイベントID 13508の次の警告が記録されている。これは以前のまま。
ファイル レプリケーション サービスの問題のため、DNS 名 Server2.domain.local を使用して c:\windows\sysvol\domain に対して Server2 から Server1 へのレプリケーションを有効にできません。 再実行します。 この警告が表示される理由として次のいくつかが考えられます。 [1] FRS によりこのコンピュータから DNS 名 Server2.domain.local を正しく解決できません。 [2] FRS が Server2.domain.local 上で実行されていません。 [3] このレプリカに対する、Active Directory のトポロジ情報が一部の ドメイン コントローラにまだ レプリケートされていません。 このイベント ログ メッセージは接続ごとに一度表示されます。問題が 解決されると、接続が確立され たことを示す別のイベント ログ メッセージが 表示されます。
Server2の方のログを見る。こちらはID 13568のエラーが記録されている。これも以前から記録されているログである。結構長い解説が書いてある。内容をよく読んでみる。
ファイル レプリケーション サービスにより、レプリカ セット "DOMAIN SYSTEM VOLUME (SYSVOL SHARE)" が JRNL_WRAP_ERROR の状態であることが検出されました。 レプリカ セット名 : "DOMAIN SYSTEM VOLUME (SYSVOL SHARE)" レプリカ ルート パス : "c:\windows\sysvol\domain" レプリカ ルート ボリューム : "\\.\C:" NTServer USN ジャーナルから読み取ろうとしているレコードが見つからない場合に、レプリカ セット は JRNL_WRAP_ERROR の状態になります。これは次の理由のいずれかによって 発生します。 [1] ボリューム "\\.\C:" がフォーマットされています。 [2] ボリューム "\\.\C:" の NTServer USN ジャーナルが削除されています。 [3] ボリューム "\\.\C:" の NTServer USN ジャーナルが切り詰められています。 ジャーナルの最後 で壊れたエントリが見つかった場合は、Chkdsk でジャーナルを切り詰めることができます。 [4] このコンピュータでファイル レプリケーション サービスが長い間実行されていませんでした。 [5] ファイル レプリケーション サービスでは、"\\.\C:" のディスクの I/O 活動速度についていくこ とができませんでした。
うちの場合は,[4]あたりが原因だろうか。
"Enable Journal Wrap Automatic Restore" レジストリ パラメータを 1 に設定 すると、このエラー状態 から自動的に回復するために、次の回復操作が行われ ます。 [1] 5 分後に行われる最初のポーリングのときに、このコンピュータはレプリカ セット から削除されま す。5 分間待機したくない場合は、"net stop ntfrs" を実行して から "net start ntfrs" を実行し、 ファイルレプリケーション サービスを再起動してください。 [2] 削除後のポーリングのときに、このコンピュータはレプリカ セットに再度追加されます。 コン ピュータが再度追加されると、レプリカ セットに対して完全なツリーの同期が行われます。 警告: 回復プロセス中は、レプリカ ツリーのデータは利用できない可能性があります。 このエラー状態 が再度発生する場合は、自動回復により途中でデータが 利用不可になるのを防ぐために、上記のレジス トリ パラメータを 0 にリセットする 必要があります。 このレジストリ パラメータを変更するには、"regedit" を実行します。 [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックしてから "regedit" と入力 します。 HKEY_LOCAL_MACHINE を展開し、 キーのパス: "System\CurrentControlSet\Services\NtFrs\Parameters" を開いて、値名: "Enable Journal Wrap Automatic Restore" をダブル クリックしてから値を更新します。 値名が存在しない場合、[編集] メニューにある [新規] から [DWORD 値] で追加することが できます。 上記の値名を正しく入力してください。
おっしゃるとおりにやってみることにした。
net stop ntfrs net start ntfrsを実行してntfrsサービスを再起動した。
そうすると,Server2のイベントには,エラーログは記録されずに,いくつかの警告ログが記録された。その中に次のログがあった。変化があったようだ。
ファイル レプリケーション サービスでは、別のドメイン コントローラのデータでシステム ボリューム を初期化しています。この処理が完了するまでコンピュータ Server2 をドメイン コントローラ にするこ とはできません。それからシステムボリュームは SYSVOL として共有されます。 SYSVOL の共有を確認するには、コマンド プロンプトで次のコマンドを実行してください: net share ファイル レプリケーション サービスで初期化の処理が完了すると、SYSVOL の共有が表示され ます。 システム ボリュームの初期化には時間がかかる可能性があります。 この時間はシステム ボリュームの データ量、 ほかのドメイン コントローラの稼働状態、および ドメイン コントローラ間のレプリケー ション間隔によります。
なんだか終わりに近づいてきた感じ。この文章の通りにnet shareで共有を確認した。管理共有や公開フォルダは表示されるが,SYSVOLやNETLOGON共有は表示されなかった。しばらくしてもう一度確認すると
H:\>net share
共有名 リソース 注釈 ------------------------------------------------------------------------------- (中略) NETLOGON C:\WINDOWS\SYSVOL\sysvol\domain.local\SCRIPTS Logon server share SYSVOL C:\WINDOWS\SYSVOL\sysvol Logon server share
のように,NETLOGINやSYSVOLの共有が表示された。いいじゃないですか。その後,Server1にて次の作業を行った。
NETLOGON共有で確かめてみると,同期がとれていた。その後,レプリケートのエラーは発生していない。