Ext JS に関しては,新しい記事は Sunvisor Lab. ExtJS 別館 にあります。そちらもよろしくお願いいたします。
二つのVBA用アドイン
VBAのコードエディタで使用する拙作のアドインを2種紹介します。JavaDoc風のコメントを挿入するアドインと,コードチップを挿入するアドインです。ほんの少しだけVBAのコーディングの助けになります。
コメント挿入アドイン
JavaDoc風のコメントを挿入するアドインです。プロシージャ毎/全てのプロシージャ/モジュールに対してコメントの挿入や削除ができます。
インストール
こちらから,アドインのインストーラをダウンロードして,解凍した後,setup.exe を実行してください。その後,VBAエディタ画面で,アドイン(A) > アドインマネージャ(A) で,ロード/アンロード と 起動時にロード のチェックを入れて有効にしてください。
使用法
OfficeのVBAエディタ画面で,アドイン(A) > コメント挿入 を選びます。
メニューダイアログが表示されます。
どれかのボタンをクリックしてください。コメントを挿入した場合つぎのようになります。
このように,ちょっとJavaDocに似た感じのコメントを挿入してくれます。
コードチップ挿入アドイン
コードの断片を挿入するアドインです。
インストール
こちらから,アドインのインストーラをダウンロードして,解凍した後,setup.exe を実行してください。その後,VBAエディタ画面で,アドイン(A) > アドインマネージャ(A) で,ロード/アンロード と 起動時にロード のチェックを入れて有効にしてください。
使用法
OfficeのVBAエディタ画面で,アドイン(A) > コードチップ挿入 を選びます。
リストボックスで挿入したい構文を選択すると,画面下のグリッドに設定できるパラメータが表示されます。パラメータの値を変更したい場合は,値部分をダブルクリックすると変更することができます。
OKボタンをクリックすると,次のようにコードが挿入されます。
カスタマイズ
コードチップは,標準で7つ用意されていますが,独自のコードチップを追加することができます。インストールフォルダ(普通は C:\Program Files\sunvisor\codechip)にあるcodechip.basに書き加えればいいのです。次が標準のcodechip.basの内容の一部です。
':Do While..Loop 'var [$cond]:true:終了条件 '.current Do While [$cond] '<Todo> Loop 'end ':For..Each..Next 'var [$obj]:obj:ループ変数名 'var [$objType]:Variant:ループ変数の型 'var [$Objs]:Objs:配列/コレクション名 '.top Dim [$obj] As [$objType] '.current For each [$obj] In [$Objs] '<ToDo> Next [$obj] 'end
ひとつのコードチップブロックは,': で始まる行から,'endの行までになります。
':一覧に表示される文字 (内容) 'end
パラメータで指定する値は,'varに続いて宣言します。
'var <プレースホルダ>:<初期値>:キャプション
プレースホルダは,コード中で使用される文字列です。$で始まり[ ] で囲ったものにしてください。そのプレースホルダと初期値とキャプションをコロンで区切って指定します。For..Each..Nextの構文での画面と,codechip.basの記述を比べてみてください。
コード部分は,いくつかのセクションに記述します。
'.current |
アドインを起動したときのカーソル位置 |
'.declare |
宣言部分 |
'.top |
プロシージャ内の先頭部分 |
'.bottom |
プロシージャ内の最後の部分 |
コード内に置かれたプレースホルダは,画面上で指定した値で置換されて挿入されます。